5月, 2014年
会長旅行記 延岡の素敵なタクシー花井運転手のおはなし その5
★(その4までのあらすじ 素敵な延岡のタクシー運転手花井さんのアテンドで、楽しい延岡の夜の観光のあと、チキン南蛮をたべながら、花井さんの哲学をうかがう会長。前回につづき、花井さんのさらなる深いお考えの話です)
花井さんは、大事そうにノートを取り出されました。 「ちょっと見てみて」
それは、花井さんが観光案内をされた方たちの感想文、お礼の文
「今2冊目にはいったところ。今日のような延岡のご案内とか、高
個人情報は目にいれないように、ざっと文章を追います。
「すごいや~、私と同じような花井ファンが全国にいる。楽しかった、お会いできて本当によかった、とかいっぱい書いてあ
「ありがたいことに、都会に帰ってお友達を紹介してくださる方も
花井さん、照れくさそうだけど、やはりうれしそう。
「自分で言うのもなんだけど、勉強の甲斐あって、ご案内はそれな
それに、僕がうちの会社と交渉して、高千穂へのお送りと高千穂
お客様も本当に喜んでくださる、ガイドが楽しかったと言ってく
「花井さんの解説で高千穂の神社を周るのは、それは本当に最高で
「ありがとう、ちょっぴり自信もついて、延岡の高千穂行きの高速
「そ、それはすごい。相手の方もうれしいですよね」
「うん、手をずっと振ってくれるよ」
・・・・・・・・・・。
「花井さん、3年前におめあての神社がいまいちだったと言う私を
あの時は本当にありがとうございました」
「いやいや、そんな。ただ・・、うん、やっぱりね、長崎からわざ
「本当に最高の思い出ですよ~、もちろん今夜もです。夜景は本当
花井さんははにかんで、ありがとうと仰いました。 花井さんは、きっとばりばりのビジネスマンだったのだ。お仕事
先ほどのお知り合いの方の花井さんへの態度からも、それは感じら
そうして数十年されたお仕事が終わり、タクシーの運転手になっ
いや、お客様だけでなく、ご縁があったすべての方に対して、「
「花井さん、明日は私宮崎市方面に南下します。その方向で、延岡
「(ちょっと考えて) 隣の日向市の美々津は知ってる?」
「(たまたま)知ってます」
「神武天皇が東征に出向したところなんだよね。近くにはね
女性が好きそうな「クルスの海」ってあってね、これは有名になっ
願いが叶う?目がきらり、おもしろそう!
「花井さんは明日もお仕事でしょうか。また、タクシーで行くとな
明日、花井さんは案内可能ということ、費用はこれくらい、と説
(これが2人、3人連れで割ったとしたら逆に安すぎる位)
日向に行って観光するのに必要な時間も、もともとの予定に差し
タクシーは、時間を買うという意味もあるんだなあ、と
しみじみ思いながら私は言った。
「花井さん、明日の朝、美々津に連れて行ってください、お願いいたします」
(その6につづく)
会長旅行記 延岡の素敵なタクシー花井運転手のおはなし その4
素敵な延岡のタクシー運転手花井さんと再会した夜。とっても素敵な夜の観光案内の後、二人でちょっと遅い夕食に向か
花井さんが連れて行ってくださったのは、洋食のレストランでし
「宮崎はチキン南蛮が有名って知っているよね」
「はい、今は長崎でもチキン南蛮はありますから、 発祥が宮崎とはだいぶ長い間知らなかったんですが・・」
「実は、延岡が発祥の町なんだよ」
「・・・、そうなんですか!!まったく知りませんでした。 宮崎
「そう思っている人が多いから気にしないで、PRがねえ、本当に
うーむ私自身、延岡市といえば甲子園の延岡学園位しか、3年前に
(2013年春の選抜準優勝おめでとうございます!)
二人でお店に入ると、偶然にもお客さんの一人が花井さんの知り
「花井さん!お久しぶりです」「おう、こんばんは!」
席について 「お知り合いの方感じがよい方ですね、このお店でた
「うん、前の仕事のときの知り合いでね、一緒にいろいろとやった
「前のしごと?」
花井さんは前のお仕事の説明を少しされ、そしてそのお仕事が終
花井さんの了承を頂き、たとえ話で説明します。
ええと、大ベストセラー百田尚樹の「海賊とよばれた男」の主人
「まあ、時代が変化に気づいて対応する努力が足りなかったといわ
前の仕事のときも、それは仕事が楽しかったし、結構がんばってた
「やり手さんだったと思います」
「で、このタクシーの仕事を始めて、タクシーの運転手として、可
「はい」 ・・・このあと、私の想像以上のものすごい哲学が語られていきました・・。
「タクシーは、JRやバスに比べて高いよね。だから高い料金を頂
(私が始めてお会いした時「感じがいい運転手さんだなあ」と思っ
「そして、観光でタクシーに乗ってくださるお客さまに対しては、
満足して頂かなければいけない。楽しい旅行にして差し上げる義務
それで、延岡や高千穂の歴史や神話を徹底的に勉強し始めたわけ
「すごいですね、先ほど頂いた、お手製の神話の資料もそうやって
「はは、そんなたいそうなものじゃないけどね。そうやって観光に
たとえば、延岡から宮崎空港に利用くださるお客様に対して、1
そういう説明ってビジネスで来た方にも喜んでいただけて・・、
「すごい!!」
チキン南蛮を食べながらうかがう、花井さんの哲学。
しかしその深さはまだまだ続きがあったのでした。
(その5につづく)
会長旅行記 延岡の素敵なタクシー花井運転手のおはなし その3
(その2までのあらすじ。延岡の花井運転手さんは、最高のアテンドをしてくださる方で、2回目の延岡行きのとき、夜の観光をお願いしました。さあ、延岡について、どんな夜が待っているのでしょうか)
延岡駅改札口で手を振っている花井さんが見えます。いつも一人旅なので、こうして誰かが出迎えてくれるというのは
「花井さん、お久しぶりです」
「本当に!あらあ、あなた若くなったんじゃないの~?」
「いやいや」
うふふ、伊勢神宮の大きな別宮(賢島の近くの町)に毎年行って
「あなた、会ったときから(4年ほど前)ほんとふけたね~」
と言われたわたくし。あははは。
そっちが本当だとわかってるけど、花井さんの優しさが素直にう
二人でにこにこ、駅を出発。
どこに連れて行ってくださるんだろうと、わくわく。
花井さん、どこか遠慮がちに話し始めました。
「あのね、世界3大夜景の長崎の夜景からしたら、本当に小さいと
いや長崎の方をお連れしたら、笑われるかもしれないけど」(そんな~)
「延岡の夜景きれいなんですね、知らなかったです、
「いやあ、本当に長崎の人になんなんだけどね」
「いえいえ、私も出身は佐世保なんですが、佐世保の弓張岳からの
「そう!」と花井さんもにっこり。
その夜景のきれいな山、愛宕山に向かいます。愛宕山に着くまで、花井さんの楽しいトークを聞きながらのドライ
「この愛宕山のふもとの川のところで、天孫降臨のニニギノミコト
そして、その後の神話をずっと説明してくださいました。前回も思ったけど、花井さんは本当に神話とか歴史とか「ものす
「・・だから、結婚した二人の神様が「出会った場所」として、愛
「そうだったんですか~、じゃあ、私が今日出会いの聖地に来て、
「あはは、そうだね」
「あははは、難しそうですけどね~~、花井さんと延岡のためにが
なあんて、話をしてたら愛宕山の頂上に着きました。
「うわああああ、きれいじゃないですか~~」
「そう??長崎の人に言われるとうれしいねえ」
「いやあ、これは・・・、むちゃくちゃきれいですよ~。すみません、私も延岡の夜景のこと知りませんで・・・」
「いやあ、もう長崎に比べたら本当に有名じゃないしね」
「延岡のこの夜景、と沢山の人に知って欲しいですよね、カップルさんだと、ここ、本当に楽しいだろうし。もったいないですね~」
http://
「あまり有名じゃない」けど「実はとっても綺麗な夜景」の、町どおしで、たとえば佐世保と延岡と連携してなんかできない
まあ、私非力な社会人だから何もできないけどさ。
うつくしい夜景を堪能し「出会いパワー」を浴びた(笑)た後、
(その4につづく)
会長旅行記 延岡の素敵なタクシー花井運転手のおはなし その2
平成25年、再び九州一周の旅をすることになり、当然ながら延
もちろん、花井さんに会いたい!
宮交タクシー延岡営業所に花井さんの予約をしようと電話をした
「ああ、花井さん今いますよ」
「えええ、代わっていただけますか?」
花井さんは私のことを覚えてくださってました。
「あああ長崎の!よく覚えてますよ、また来るんですか?」
「そうなんですよ~」
日にちと延岡の到着時間をお伝えして、
「到着が夜8時過ぎと遅いですが、夜の観光をお任せするので連れ
ということで、当日です。
長崎から延岡はまあ確かに遠い。でも、JRだと、快適な「かも
職場のいろんなことも忘れ、こういう旅のときは、本を読んだり
そうしていると、ふと、 由布院の2つ手前、天ヶ瀬駅に停車中に、ふと下のほうを見ると
「今度は、天ヶ瀬にも是非きてね!」そんな気持ちで、とびきり
私も手を振りました。
「由布院の森号」が、ゆっくりと発車しました。
天ヶ瀬のみなさんは、動き出した列車に向かって、とっても素敵
いつか、天ヶ瀬に泊まり来ますね~、と思いながら私も見えなく
大分駅での乗り継ぎで、にちりんに乗り込みます。
にちりんは、大分の太平洋側の海沿いに沿って走り宮崎入りする
こちら太平洋側の海の夕暮れは、夕日が沈む長崎の海とはまた違
魚がおいしい長崎で、魚が大好きなわたくし。この辺の魚もおいしんだろうなあ。
さあとうとう、延岡についたぞ~。わくわくわく。
改札口に、手をふっている花井さんが見えます。
「花井さあん」と手を振りました。
さあ、夜8時過ぎですが、今日はこれからが本番なのです。花井さんのご案内とトークで、どんな夜が待っているのでしょうか!
(その3へつづく)
会長旅行記 延岡の素敵なタクシー花井運転手のおはなし その1
私は延岡が大好き。
それは、あるタクシーの運転手さんとの出会いからです。
その運転手さん~ 宮交タクシー延岡営業所の花井さん ~と
の出会いのおはなしを、何回かにわけてお送りいたします。
★
平成22年6月、私はJRのおトク切符を利用して九州一周、
2泊3日の旅をしました。
延岡には、ある本に載ってたある神社に行くため立ち寄りました
延岡駅に降り立ちタクシーでその神社へ。
運転手さんは、延岡のことをいろいろと説明して下さり、そのお
私が長崎から来たというと驚かれてました。
「ながさき!だいぶ遠いよね。宮崎と長崎は一番遠いんだもん
「うーん、JRでのんびりだからそんな遠く感じないです
「それは・・、遠くからようこそ^^」
神社につくと、帰りも運転手さんとお話したいな~と、
「お参りはすぐ終わるので帰りもこのままお願いしたく、 待ってていただけますか?」
神社は本の印象と違って、ちょっといまいち。
すぐタクシーにもどります。
「おまたせしました」
「あらあ、早かったね」
「うーん、いまいちだったので、 ま、こんなこともあります^^ じゃあ駅まで願いします」
運転手さんは、車を発信しながら
「せっかく遠くからみえられたのに、残念だったね」
「いやいや、運転手さんとお会いできてそれがなにより」
それは本音でした。
車を走らせながら
「あなた、延岡に「御陵」があるのは知ってる?」
「えええ?延岡に「御陵」、どなたの?」
「それが、誰諸説あってね~地元の我々は御陵とだけ言ってる。神
「へえええ」
「あなた神社とかお好きだし、そういうのも好きかなと。
興味があるなら連れて行ってあげるよ」
もちろん、興味、あるあるある!
また、運転手さんの話し方が「営業」というよりは、
遠くから延岡にきた私に、延岡の楽しい思い出をつくってあげたい
心からの気持ちがあたたかく伝わってくるものだったので、
御陵に向かいました。
「運転手さん、お名前、花井さんて仰るんですね、きれいなお名前ですね」
「いやあ・・、ありがとう」
うふふ、ぴったり。
花井さんは、延岡に関わる神話の話や、
御陵のそばが西南戦争の激戦区で、西郷さんもここで戦われたこ
薩摩軍がすごい崖をつたって夜中に逃げる様子など、それは詳
へええええ、西南戦争の舞台だったなんて知らなかった。
ちょっと郊外、緑に囲まれた御陵につきました。
奈良の御陵は、歴史上の天皇や皇族で、私もいくつか行きました
延岡のここは神話の神様が眠っているかも、という「御陵」で
来てよかった~!。
花井さんのお話を聞きながら、御陵を拝するのはとっても興味深
先ほどの神社のことなどきれいに消えて、私にとって延岡は最高
花井さんと駅でお別れしながら、
また延岡にきて、花井さんにまたどっか連れて行ってもらおう、と
その3年後の今年、再びJRにて延岡に行くことに。
もちろん、宮交タクシー延岡営業所に、花井さんの予約をとろう
(その2つづく)